不動産の基礎知識 住宅取得日記

2007年6月28日

第45回 引越し準備 決める

何も買わない

 我が家の荷物の多さには、訳がある。
家族が独り立ちする、細胞分裂するわけだが、これがひょんな事から帰ってくる、ひと家族分の荷物とともに。再び細胞分裂を試みるときは新しい荷物を買い整えて出て行く。何回か、こうした動きがあると、「なぜ?」というくらい荷物が増える。物置にはいろんな大きさの冷蔵庫が並んでいたりする。これを捨てたり、もらってもらったりで、この機会にきれいに整理した。
さらに、今回の引越しでまず、決めたことは、当面は何も家財道具は買わないということ。昔風の日本家屋から、ちょっと風変わりな山小屋風木の家への引越しだから、家具も不似合いなものがたくさん出そうだが、なんとか押し込んでしばらくは衝動買いはしないと決めた。


手持ちの家具でレイアウト

では、手持ちの家具をどのように押し込むかを決めるために、本契約から数日後、再び、木の家へ行ってみることにした。車を走らせながら、まもなくこの道が家路になると思うと、何だか不思議な気がした。
すでにモデルハウス用にレイアウトされていた家具類はなくなっていた。普通、家具を取り除くと、部屋はだだっ広く見えるものだが、狭く見えた。さすがモデルハウス用の家具であり、インテリアデザイナーの面目躍如といったところか。
正直な広さ、狭さを暴露したこの家に今度は日本家屋仕様の家具を配置することになる。さて、どこに、なにを、と母とふたり、思案した結果、洗面所に水屋を、リビングに古い車箪笥を、という奇抜な取り合わせを含め、大方のレイアウトを決めた。


マッチ1本!

庭に出て、今の家から運べる木はあるかを考えたが、今の家の庭を壊したくないということと(お隣の「庭の木を抜け!」の命令に絶対、従いたくない意地もある!)、枝ぶりを作った松や梅が似合う家ではないという理由で、庭木は小さい盆栽のような木以外は持ち込まないことにした。それにしても、スギナだらけだとしゃがみこんで庭の雑草を抜いていると、前の道を通りかかったウォーキング中らしい年配のご夫婦の会話が聞こえた。
ご主人が木の家に気付いたらしく
「おお、まさに木の家だね、この家は・・・」と言えば、間髪いれず奥様が
「マッチ1本で燃えるわ」と返事をされた。
しゃがんだまま、顔を見合わせた母と私。母は小さな声で
「引越したら、一番に消火器、買いに行こう!」と言った。買い物はしないと決めていたが、これは例外、買おうと思った。


夜の訪問者

どんどん引越しの日は近づいてくる。特に発表したわけではないのに、どうやら、あの家は引越すらしいという噂が広まったようで、あわただしい中、いろんな人が夜になると我が家にやってきた。ある人は「なぜ、あなたたちが引越さなければならないの」と悔しがり、また、「うちのお隣も困ったもので・・」と隣近所の話をしていく人あり、引越しの間はなかなか花を飾る余裕もないでしょうからと、長持ちする蘭の鉢植えを餞別に持ってきてくださる人もいた。
我が家ではもう一つ、決めたことがあった。この土地の人間関係もこの家に置いていこうと。新しい家では、新しい友を求めて動こうと考えた。
だから、多くを語らず、人の手も借りず、さっと引越すことにした・・したかった。

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2007年6月28日

第56回 地鎮祭

数回に掛けて、パーツごとの選定を書いてきました。そして前回は工務店の選定。

時間軸で整理しますと、このパーツごとの部分は、実際には工務店が決定し、見積も
りの段階で変更したり、また実際に建てていくうちに変更したりしている部分もあり
ます。

そして工務店の決定後は、実際にこの工務店と契約をし、いよいよ地鎮祭です。

地鎮祭は、最近では工務店の社長や棟梁がその土地にお神酒を巻く程度で終わること
が多いらしいのですが、家主35歳、妻29歳、古臭い考えなのか、地鎮祭は絶対しな
きゃ!ということで、執り行うことにしました。


神社を探す

地鎮祭を行うにあたり、まず神主さんを呼ばないといけないのですが、神主さんって
縄張りみたいにその場所・土地で決まっているんですって。なので、近所に昔から住
む人に聞かなければなりません。私は、近所にある知り合いのお寺さんの住職さんに
教えてもらいました。すると、すぐ近くの神社であることが判明し、さっそく電話を
して、ある大安吉日に予約を入れました。


用意するもの

用意するものは、事前に神主さんがお電話で教えてくれました。

・お酒 一升

・お米 一合

・お塩 小皿一杯

・お水 現地の水道を利用します

・尾頭付き魚 鯛もしくはスルメ

・野菜、果物 25cm角のお皿に乗る量

との事でした。それぞれ、買いに行くだけでも大変!特に尾頭付の鯛なんて、大きな
スーパーに行かないと手に入りません。ここは、前もって予約することしました。

また、工務店方には、シャベルや、紙コップ(お酒を飲む用)を用意してもらうこと
をお願いしていよいよ当日をまつだけとなりました。

この地鎮祭当日。

今後の我々の家の先行きを左右することになる重要人物に初めて会うことになるので
す。

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2007年6月26日

第69回 住み始めてみて・・・

やっぱり!?いきなりのトラブル

無事に引越しも終わり、一段落(といっても荷物はそのままでしたが・・・)
新しい我が家での生活が始まります。
前日完徹だったこともあり、早めにお風呂に入ろうと浴室へ。
ところが、浴槽の水をためるための排水栓が閉まりません。

「えー、いきなり(苦笑)」

といっても、いつもトラブル続きだったので、

「やっぱりね。」

といった感じです。
さっそく、トラブルがあったときに連絡するコミュニケーションセンターへ電話をします。
すぐにメーカーのメンテナンス担当者が到着するとのこと。
実際思ったよりも早く来ていただき、すぐに対応してもらいました。
聞けば、工場出荷段階からの不具合であろうということで、Bホーム自体が悪かったわけではなさそうですが、やはり取り付け段階や試運転などで気がついておいてほしかったと思いました。
もちろん、後日監督のFさんへ報告です。


2ヶ月点検

いきなりのコミュニケーションセンターへのコールでしたが、実はそのときが今のところ最初で最後のコールです。
その後、特に大きな問題になるような不具合は見つかっていません。
もちろん、細々と小さな気になる点はありました。
たとえば、2階のキッチンで食洗機を使用すると、2階のキッチンからの排水が排水管を流れるときに、

「コッコッコッコッ・・・」

と音が鳴ります。
また、3階にある排気ダクトを停止しているときに強風が吹くと、

「カーン」

という金属がぶつかる音が聞こえたりします。
こういったちょっと気になることは2ヶ月点検のときにまとめて監督のFさんに確認しようと思っていました。
ところが、待てど暮らせど2ヶ月点検の案内が来ません。
Fさんに連絡をとろうと、営業のCさんに依頼したりしたのですが、音信不通状態になってしまいました。
結局連絡が来たのが2ヶ月点検予定から半年がたった頃でした。
2ヶ月(実際は8ヶ月?)点検自体は特になにごともなく終了。
前述の2階キッチンの排水管からの音は再現せず。
たまたま再現しなかったのか、それともいつの間にか直ってしまったのか。
しょうがなく様子見とすることにしました。
それにしても、この種の点検、まぁ、2ヵ月後ぴったりに行う必要は無いのでしょうが、半年は引っ張りすぎじゃないでしょうか・・・(ちょっと立腹)

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2007年6月26日

第27回 1階下は別世界

お気に入り物件の下の階を内見

「えぇー、この外壁、嫌だなぁ」
翌週末。にゃん子がかなり気に入った物件は先に買い手がついてしまったため、その1フロア下の空室を内見することになりました。
で、物件に着いたとたん、夫が言ったのが冒頭の言葉。
最初からテンション下がりまくっています。
なんでも、外壁のちょっと渋めのピンク色がイヤなんだって。

こんなテンションの低い会話をしている間に、N不動産の営業マンYさんが現れました。
今回はもう、売り手さんはこの部屋を引き払っているので、空室を内見することになります。

間取りが違うと、全く違う家

さてこの部屋は、お気に入り物件とは異なり、典型的な田の字型の間取り。ベランダにはリビングと和室の2室が面しています。納戸はありませんが、リビングが狭めな分、各部屋に余裕を感じます。
にゃん子は和室が好きなので、ベランダに面した和室がかなり気に入りました。
それに、空室となってから少し間があったので警戒していましたが、かなりきれいな状態です。壁紙の汚れが多少ありますが、これは張り替えればいいし、家具も何もないだだっぴろい状態だから感じるだけかもしれません。

値段さえ下がれば、この部屋でもいいんじゃない。
そう思ったにゃん子、部屋からの眺望の良さで、ノリの悪い夫をその気にさせようと試みます。

ベランダからの眺望に、決定的な差

で、ベランダに出てみたわけですが。
「なんだこりゃあ!」
1階上の物件とは、まるで眺めが違うのです。
東西の位置は、一部屋線路寄りにずれただけ。
フロアは1階下がっただけ。
それなのにこんなに眺めが違うとは、大きな誤算でした。
何しろ、今駅前で開発中の大型商業施設が、上のフロアじゃもっと下に見えたのに、ここでは目の前に立ちはだかって見えるのです。
確かに遠方の眺めは、天気がよければ新宿の新都心だって見えそうですが、近くがこれじゃあ・・・。
夫はすぐに興味をなくして、一人さっさと物件を出てしまいました。

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2007年6月21日

第55回 工務店を選ぶ

さて、さまざまな仕様が決めていくうちに、詳細な設計図が完成していきます。

次に決めなくてはならないのは、工務店の決定です。今回は建築家KENさん(仮名)が以前使ったことのある、もしくは建築家仲間が使ったことのある工務店3社からこの詳細な設計図を元に金額を出してもらいます。
ここからはちょっと事務的な話になりそうです・・・

KENさんの作業
ここからは、KENさんの作業なのですが、各社見積もりが出たところで、例えば、見積もりに出てきている項目をそれぞれ確認したり、KENさんが予想以上に高かった部分に対しては、設計図を変更したり、工務店が施工しやすい方法に設計図を変更したりという作業を繰り返して行きます。そうしていくうちに、1社、見積もりがアバウト過ぎる、連絡が遅いという理由で、選考からもれ、2社に絞られて行きました。

そして、今度はこの工務店2社の実際の施工事例を見せてもらうことにしました。


施工事例を実際に見に行く
A社の社長は、いかにも「棟梁」という感じで、タバコをふかしながらベンツを運転し、現場に連れて行ってくれました。実際にA工務店が建てた2戸のお宅を見せていただいたのですが、われわれ素人には、いかにもハウスメーカーが建てたような佇まいで「ふ~ん。」という感じ。

B社の社長は、われわれの設計図に合わせて、普通にはあまりないようなおうちを案内してくれました。日本車の車内では、会社の説明や社員の教育、A社よりの大きい会社のせいか、より企業としての安心感を与えてくれました。

私たち素人夫婦は、そろってB社が良いな~という感想でした。そして玄人目線でのKENさんは、建物の作り、例えば窓サッシの淵の木枠の美しさ、天井のクロスのヘリの部分など施工のきれいさ、正確さを見て、やはり答えはB社でした。

見積もりの金額自体は、B社の方が若干高いのですが、ま~想定の範囲内。
ここは、B社で行こうということになりました。

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2007年6月21日

第44回 引越し準備 捨てる

引越し屋さんはかねて母と話した通り、以前、私がお願いしたことのある小さな引越し屋さんにするつもり。価格も安かったし、仕事も丁寧だったから。

ところが、電話をしてみると、高齢だった社長がなくなったので廃業してしまったという。
代わりに知り合いの引越し業者を紹介してくれたのだが、見積もりに訪れた中年男性は、ボーっとした感じで頼りない。家の中を見てまわり出した見積もり額は、信じられないほど安かった。心配になった私は、彼が開けなかった天袋などを開け、
「ほら、こんな狭いところにもびっしり物が詰まっています。天井裏にもいらなくなった物がいろいろ入っているんですよ」
と言ってみたが、引越し屋さんは、
「いいですよ、これで」とぐいと数字を書いた紙を押し付けた。
大丈夫なのか。一抹の不安はあったが、お願いした。


ためこんでいた物①

この引越しをきっかけに、少し物を整理することにした。
ちょうど近くの小学校でフリーマーケットが開かれると聞き、使わなくなった食器を学校に寄付した。
これも、これも、と庭に出していくと、取りにきた職員の人が「これは乗用車に乗る量じゃない」と軽トラに乗り換えてきた。これほどの食器をためこんでいたとは。

思い当たることはある。
高度成長のころ、食器の通信販売が流行って、毎月、どかっと洋食器やガラス器が届いていた。家族が多かったせいもあるが、時代にも次々にいろんなものを無差別に買い込む勢いがあったのだろう。結婚式の引き出物も大きな皿や5客組みのセット物であることが多かった。

そんなこんなで、このありさまだが、あとで聞いたところによると、値段のつけ方も良かったのだろう、本当に飛ぶように売れたらしい。
長く物置でくすぶっていた食器が、どこかの食卓にのって輝いているなら、うれしい。


ためこんでいた物②

 しかし、軽トラ一杯、食器を出しても、その他の物があまりに多い。
たとえば、私がこしらえた本の山。家に倉庫があったから、安心してためこんだのだ。
お金がないから、ほとんど文庫本、もしくは古本なのだが、悪いことにいちいち読後感を本に書いてしまっている。これは処分しなければなるまいとガバガバとゴミ袋につめこんで出した。
そのときは、必要になれば、また買えばいいと思っていたが、古本屋で買った古い単行本のいくつかは取っておくべきだったと今、少し後悔している。もう遅いけれど。

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2007年6月19日

第26回 早い者勝ちレース

乗り気じゃないのに無理矢理

願ってもない立地で間取りの中古物件は、中もとってもキレイ。価格も手頃。
これは買うしかないでしょ! という状況なのに、夫は「見てからね」と悠長に構えています。
ま、それは当たり前なのだけど、この物件は何しろ、ライバルも多いらしい。
来週の土日まで、待っていてはくれなさそうです。

そこで日曜の夜、電話でなんとかかんとか夫を泣き落として、月曜の朝、速攻で、仮申込みをすることにしました。
そして、来週末に内見し、よかったら契約しましょうということに・・・。


月曜の朝、勝負はついた

しかし、月曜日の朝になってN不動産に連絡をとると、すでに日曜日のうちに仮申込みを済ませた人たちがいたとのつれない返事。ということは、キャンセルを待つしかない。恐れていた展開になってしまいました。

「で、先日お会いした時にお渡しした、別の物件はどうでしょう?
 例えば、1階下の物件などは・・・?」
がっかりしていたにゃん子に、営業のYさんはすかさずセールスします。
そう、Yさんは別れ際に、条件が合いそうな物件のチラシをいくつか渡してくれていたのです。
その中には、同じマンションの1フロア下にある、少し間取りが異なる物件がありました。
しかし、1階下なのにその物件は、価格がお気に入りの物件よりも少しだけ高いのです。
でも、同じマンション内の物件ということで、とりあえず翌週末に内見をすることにしました。
価格が高いのが納得できないというと、それは交渉してくれるとYさんは言っています。
間取り的にはお気に入りの物件の方が好ましいのですが、立地は同じなので、住環境や資産価値などは変わりないはず。これは、見てみるしかありません。

それにしても、中古の動きの速さには本当に驚いてしまいました。


さすがに地元

ところで、営業のYさんはにゃん子と同じ学年で、市内の出身だということが、内見中の何気ない会話の中で判明。どうやら、高校には共通の知り合いなんかもいそうな様子。立地についてのこだわりポイントは、地元同士ならではというやつで、理解が早い! もしこの後、物件探しが振り出しに戻るとしたら、なかなか頼りになりそうな営業マンです。

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2007年6月19日

第68回 マンション売却

もうひとつ、引渡しの目処が立ったところで、やらなければならないことがありました。
それは、マンションの売却です。
いちばんの理想は、引越しと同時に売却できることですが、そのためにはまだ住んでいるときに売り出しをはじめなければなりません。
まず家を完成させることに時間を費やしたかったこともあり、売却は引渡しの目処が立ってからと決めていました。
このことについてはBホームの営業のCさんにも伝えており、仲介業者の紹介をお願いしていました。


査定

住み替えの人も多いからでしょう、Cさんも手馴れたもので、住んでいるマンションの販売会社のグループ会社であるN社を紹介してくれました。
もちろん、せっかくBホーム経由で依頼するのですから、それなりの特典がないと、ということで、仲介手数料の値引きをお願いしていました。
さて、引越しの翌日、がらんとしたマンションにN社のOさんを迎え、査定が始まりました。
間取りや設備の状態などを一通り確認するといった感じで、思ったよりあっさりと査定が終了しました。
事前に近隣の中古マンションの価格帯などを調べていたこともあって、こちらで想定した売り出し価格を相談すると、

「簡単とはいかないかもしれませんが、大きく外れた金額ではないので、それでいきましょう。」

とのこと。
ということで、N社と専任媒介契約を締結しました。
思ったほどではありませんが、仲介手数料も10%オフということでした。


ハウスクリーニング

売出しをするということで、できるだけきれいにして買主さんに気に入ってもらう必要があります。
Oさんに相談すると、ハウスクリーニングの業者を紹介してくれたので、依頼することにしました。
ところが、全体的にはきれいになったのですが、どうもクロスの汚れが落ちた気がしません。
結局毎週のように通って、少しずつですがクロスの汚れをきれいにしていきました。
(余談ですが、Bホームから入居の際にもらったお掃除セットがとても役に立ちました)
その後もしばらくは空気の入れ替えのためにマンションに通いました。
住み慣れていたはずの部屋も、家具や荷物が無いだけで、まったく知らない部屋のようです。
ただ、早く売れて欲しいという気持ちの一方で、気に入っていたマンションだけに部屋を訪れるたびにちょっとさびしい気持ちになっていました。


買主さん、あらわる

すぐに買主さんが見つかるとは思っていませんでしたが、思ったよりも反応が薄いということで、問い合わせが少ないそうです。
インターネットだけではなく、新聞の折り込みチラシを配布しましたが、あまり効果はありませんでした。
ところが、およそ2ヶ月がたとうとしたころ、Oさんから連絡がありました。

「別の仲介業者さんの紹介なんですが、物件を気に入っていただいた方がいらっしゃるようです。若干金額の相談を受けていますが、いかがですか。」

気に入っていただいた、それがいちばんでした。
Oさんには商談を進めていただくよう、お願いしました。
それからはとんとん拍子に話が進み、査定の日からちょうど3ヶ月で無事売却することができました。

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2007年6月14日

第54回 セキュリティーについて考える

姉が新居予定地の査察に来ました。私たちの家に対して一番チェックの厳しい人です。
そんな姉が、
「あんたの家の周りの家、みんなシャッターあったけど、もちろんシャッターあるんでしょ?」
姉は、中古で家を買い、買って1ヶ月経った結婚記念日の夜、ディナーから帰ると
リビングの窓ガラスを割られ泥棒に入られていた、という経験を持つ人だったりします。

・ ・・。シャッターなんて野暮ったいものあるわけない。
でも確かに、近所を見渡すと一軒残らず1階の窓にはシャッターが付いています。
これは、すぐにセキュリティーについて勉強しなくちゃ。
「野暮ったい」なんて言ってる人こそ危ないですよね。


まずは窓からの侵入

窓からの侵入を考えてみると、どの家もシャッターもしくは、格子が付いています。
丁寧に2階にもシャッターが付いている家があります。しかし、我が家はシャッターが似合わない・・・。
シャッター以外にどんな方法があるだろう。窓からの侵入を防ぐのは、ガラスを特殊なものにする、ということなのですが、網入板ガラスは、防犯性がまったくないということを知り、値段は張りますが、1階の大きな窓はすべて防犯ペアガラスにすることにしました。そして、人が入るのに困難な小さなサイズの窓は、念のため格子を付けることにしました。でも格子って、簡単に破られるということなので、実はこれは未だに心配な部分なのです。ですのでこの部分は住み始めてから、補助鍵などで、もう少し防犯性を高めようと思っています。

それにしても、防犯とか保険とか、どの程度やれば、どの程度の見返りがあるのか解りづらいから困ります。この防犯ガラスにすることで、予算も10万円ほどUP。
その甲斐なく、盗難にもあわなかったねって言いたいですね。

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2007年6月14日

第43回 あれよあれよの本契約

占い師の忠告

 こちらが引越しを急いでいることがやっと分かってもらえたのか、その後の追加工事、本契約の日取り、引越し予定日の決定はかなりスピードアップで次々と行なわれた。

 一応、ご託宣どおり1月中に引越しができる運びとなったことを占い師に報告すると、大変喜んでくれた。ただ、気になる話が一つ。

「引越しの通知は、あなたではなく、お母さんが引越すという風に書いた方がいいですよ」と占い師。なんでも、母の運勢では1月中に引越すことが絶対に必要なのだが、私自身は今、動くべきではない星なのだとか。運勢的には、今の家にいても大丈夫な人間らしい。(鈍いということ?) ただ、どうしても一緒に引越すなら、私はやむを得ず、動くというポーズが必要だというのだ。


不承不承の私?

 そこで、本当はウキウキ気分で引越すのだが、しぶしぶという風に演出することにした。変な話だが、ここまで縁起を担いで見つけ出した家であり、イチャモンのつきまくってしまった今の家からの脱出なのだから、いいと言われることはすべて実行しておきたい気持ちだった。知り合いのデザイナーとも相談して、「引越しました」とは言わず、「私もついて行くことにしました」という、歯切れのわるい転居通知を作った。落ち着いたら、宛名書きをすればいい。それにしても、私の運勢ってどんなものなのか、気になってきた。


公庫で相談

 もう一つ、占いの世界ではない、現実の世界でも家取得の手続きが気になり、お金は借りなくても相談にのってくれるという住宅金融公庫に足を運び、モデルハウスを取得する際の注意点などをうかがった。税理士の先生などがもったいないほど親身に相談にのってくれた。利害関係のない、公平な立場でのプロの意見は貴重だった。

 さて、本契約の日が近づく中、お金集めに走り回った。「お金集め」とは変な言い方だが、契約の日、現金をそのまま手渡しすることになるので、一つの銀行に集めておく必要があった。母と私、それぞれがお金を集めてまわった。


初体験、札束の山

 本契約当日、1月の空は良く晴れていた。まず、お金をおろしに行く。銀行まで不動産屋さん、大の男がふたりついてきて、私たちのお金をナイロンの手提げカバンに入れ、ひとりが腹に抱えるようにして持ち、もうひとりがボディガードよろしく駐車場までの数メートルに目を光らせる。確かに今、この瞬間、強奪されたら元も子もないのだが、その様子を後ろから見ていると、やはりおかしい。

 契約場所はその不動産屋さんの事務所。目の前に積んだ札束を数えてはあっちに手渡し、こっちに手渡し、みるみるうちに札束が消えて、はんを言われるままにポンポン押して、契約は成立した。

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